出雲流庭園を巡る旅「普門院庭園」 | 玉造温泉・出雲神々縁結びの宿「紺家」

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出雲流庭園を巡る旅「普門院庭園」

かつて安来市生まれの陶芸家、河井寛次郎さんが朝日新聞のコラムで松江をこう書かれていました。
「北の手荒な日本海を島根半島の屏風で囲い、淡水と塩水の二つの内湖をかかえた出雲の地形は複雑である」と。確かに住んでいると感じます、日本海側と内陸側とは気候の厳しさが違います。
島根半島が気候の屏風だとすると、その反対側にある中国山地は文化の屏風と言えるかもしれません。出雲にはお茶や陶芸など多彩で独特の文化が培われ、今にも残っています。その理由の一つに中国山地による交通の不便さがあったのではないかと勝手に想像をしています。物や人や情報が流通しにくい分、文化の独自性が生まれたのではないではないかと。
そんな色濃く残っている文化の一つに「出雲流庭園」があります。お茶も庭も無知なわたくしですが、「出雲流庭園(小口基実・戸田芳樹著)」を手引きに出雲独特の庭の魅力をみなさんにお伝えすべくお庭を巡って行こうと思います。
早速訪れたのが、松江の普門院庭園。
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この庭は、文化年間頃(1804年)に恵海法師によって作られた茶室・観月庵の路地庭です。
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路地庭であるのに地泉回遊式庭園の部分もあるという少し変わった庭園。地泉回遊式庭園は観月庵が建立される前からあったのではないかということです。この地泉部分と枯山水部分が同居しているのが出雲流の特徴のようです。
小口氏曰く、そもそもあった地泉回遊の庭園をお茶を楽しむために新しく枯山水部が加えたのではないかということです。
その枯山水部に出雲流のいろいろな技法が取り入れられているということですが、普門院庭園にもありました。
まず出雲流の飛石のデザイン。「夢のあるデザインであり、実用的で歩き良く打たれている」そうなのです。
夢を感じるかは人それぞれですが、その上を伝って歩くと自然と落ち着く配置。そして各々の石がやわらかな感じがします。
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ところどころに配置された石を組み合わせた敷石は繊細な印象を与え、平面的なデザインにアクセントを付けています。
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雪や雨を考慮して、丸みの強い高い石が使われているのが数あるパターンの一つだそうですが、普門院庭園にもいくつか高くて丸い石が使われていました。
次の特徴が蹲踞(つくばい)の位置。茶室のにじり口の近くに蹲踞を配置し、雨や雪が振ってもひさしの下で手を洗えるようにしているそうです。また竹垣で区切って内路地を作るのも特徴のようです。
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周りの山々を借景していた景色も今はマンションや住宅で見えませんが、不昧公は度々訪れ、東の空に出る月を愛でられたそうです。
普段何気なく散歩する庭園も、各々の構図や技法をよく見ると、山陰の風土に合わせ、訪れるお客様の心地を良く考えて設計・デザインされていることに気付きます。
日本中が金太郎あめのような風景になっている昨今、風土に合わせたデザインを今一度見直すことが大事ではないかと考えさせられました。出雲流庭園、興味深いですね。
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